2025年、ようやく人目に触れることとなった幻のSF短編映画『Crash Site』が、YouTubeで突然公開された。「それ」は2013年に撮影され、誰にも知られず、10年間眠っていた映画だという。
謎の物体が地球に墜落し、それを偶然発見した2人の男。彼らは“それ”の正体を確かめようとするが、それは人類の運命を左右しかねない何かだった――。
「ファースト・コンタクト」「エイリアン・アーティファクト(異星の遺物)」といったノスタルジックなSFテーマを軸とした、14分間の濃密なショートムービー。観終わった後、あなたの頭の中には無数の謎が残ることだろう。
監督は、広告や短編を手掛けてきたジェイソン・スパーリング。彼は本作についてこう語る。
「AIに飽きた? 大丈夫、この作品には一切使ってないよ。だってこれは“最近撮った作品”じゃないんだ。2013年に撮影して、10年以上経ってようやく完成させたんだから。」
スタッフも出演者も、仲間たちと4日間で撮影したという自主制作スタイル。VFXも登場するが、それすらも手作業と工夫の積み重ねでつくられているらしい。
主演は、UFOファンなら観ているだろう映画『NOPE/ノープ』で知られるスティーヴン・ユァンと、コメディからスリラーまで幅広く活躍するサム・リチャードソン。SF/スリラーの王道を行く内容でありながら、手作り感に満ちたUFO映画だ。