ニューヨークでUAP目撃急増加――半年の報告数が60件以上、今ニューヨークで何が起きているのか

By日曜版 編集部

2025年7月31日

 アメリカのニューヨーク州上空で「ジグザグに飛ぶ物体」が多数目撃されている。今年上半期の6か月間で、なんと66件ものUAP(未確認空中現象 )の報告があったという。

ジグザグ飛行の怪――ニューヨークの夜空を切り裂く謎の閃光たち

 2025年前半、奇妙なジグザグ飛行をするUAPが夜な夜なニューヨーク州上空を飛び交っているという報告が、少しずつ、やがて大量に報告された。航空機パイロットや退役軍人など、信頼の置ける目撃者たちが、発光し、高速度で不規則な動きをするUAPを目撃したと証言している。その物体はホバリングしていたかと思うと瞬間的に加速したり、直角に方向転換をしたかと思うと唐突に姿を消したりといった、不可解な動きをしていたという。また、UAPの出現前にはブーンという低周波音が聞こえたという報告が多くあり、謎が深まる。

ニューヨーク全域に広がる“空の異変”――UAP出現は深夜2時33分

 この報告を発表した全米UFO報告センター (NUFORC) によると、報告はニューヨーク州北部の町からニューヨークの中心部まで広範囲にわたっているという。

 ノーフォーク郡ノーウッドで緑色の球体がジグザグに動いていたという報告から、ハンティントンではヘリコプターが明るく光る白い円盤を追いかけていたという目撃まで様々だ。オレンジ郡チェスター町、サフォーク郡リッジ村では繰り返し活動が報告されており、さらに軍事施設のあるジェファーソン郡エバンスミルズ村では、3月にオーブの目撃情報が多数発生し、人々の注目を集めたことをFOXニュースが伝えている。

 また、詳細は不明だが、センターに提出された記録の半数以上で、目撃が午前2時33分ちょうどに発生していることがわかったという。このタイムスタンプは、目撃者がアップロードした動画や、リークされたFAA(連邦航空局)内部のレーダーログの両方で確認されているらしい。この時間がUAPの出現とどのように結びついているのか、興味が湧くところである。

“人類の技術ではない”――専門家と記者が語るジグザグUAPの異質性

 これらの正体について、Redditでは、退職した航空電子工学の専門家を名乗るユーザーがこんな投稿をしている。

 「これは私が携わった軍事プログラムの技術ではありえない。もしジグザグに飛ぶUAPが人工物だとしたら、私が在籍していた頃の物より、少なくとも30年は先進的だ」

 地元のジャーナリスト、カルラ・デ・レオン氏は、2025年に入り、何かが変わったと考えている。「UAPの目撃情報はこれまでもずっとありました。でも、ジグザグに移動するUAPは違います。そのパターンは、まるで見られたいけれど理解されたくない、という感じなんです」

 ドローンか?異星人の乗り物か?それとも何らかの生き物か?早期に正体が発覚し、ニューヨーク市民の不安が晴れることを望みつつ、続報を待ちたい。

(画像:pixabay)

UFOを見たら報告せよ!——NUFORC(全米UFO報告センター)

NUFORC(読み:ニューフォーク)は、UFO・UAPの目撃情報を24時間365日受け付ける米国の民間非営利組織。正式名称は National UFO Reporting Center、日本語では「全米UFO報告センター」。創設は1974年で、2024年に50周年を迎えた。報告は公式サイトのフォームから投稿できるほか、創設当初のホットライン(電話受付)も継続中。空で見た「奇妙な何か」を共有できる場として、目撃者の精神的な支えにもなっているだろう。

[参考]
NEWYORK POST | Over 60 UFOs reported zipping over New York skies in the first half of 2025

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