ソビエト異次元UFOウェイブ1989――空飛ぶ透明棺桶/森に現れた巨大キノコ/湖に立つ謎の棒状物体/割れた球体と赤い服の女/球体に浮かんだ女性の顔/シベリア石化事件

#1 空飛ぶ透明棺桶

母娘が目撃した、全長12メートルの透明な棺桶

 1989年4月24日、ハロフスク村のタチアナ・ウラジミロヴナ(53歳)と、教員をしていた娘(29歳)は、自宅で映画『愛の方程式』を観ながらくつろいでいた。当時のロシアで人気を集めていた恋愛コメディーだ。

 しかし穏やかな夜は、突如として不気味な光景に切り替わる。娘が窓の外を見た瞬間、炎をまとった物体が家に向かって一直線に飛んでくるのを目撃したのだ。

 「お母さん、逃げて! 飛行機が落ちてくる!」

 叫び声とともに、母娘はアパートを飛び出した。

謎の透明物体の出現

 外に出て空を見上げた二人の目に映ったのは、信じられない光景だった。夜空に炎が広がり、火花が散っていたが、それはすぐに消え去り、代わって現れたのは全長約12メートルの巨大な透明の棺桶のような物体だった。

 その物体は家からわずか20メートルほど離れた幼稚園の上空でホバリングし、2本の光線を地上へ向けて放っていた。透き通った機体の内部には、はっきりと4体の人影が見えた。

中にいた存在たち

 それは背の高いヒューマノイドで、黒い服をまとい、長い脚を持ちながらも腕は確認できなかった。4体のうち2体は透明な空間の中を走り回っており、残りの2体は座っているように見えた。

 タチアナと娘は、そのあまりに異様な光景をただ呆然と見つめるしかなかった。

#1 空飛ぶ透明棺桶
#2 森に現れた巨大キノコ
#3 湖に立つ謎の棒状物体
#4 割れた球体と赤い服の女
#5 球体に浮かんだ女性の顔
#6 シベリア石化事件