ソビエト異次元UFOウェイブ1989――空飛ぶ透明棺桶/森に現れた巨大キノコ/湖に立つ謎の棒状物体/割れた球体と赤い服の女/球体に浮かんだ女性の顔/シベリア石化事件

#2 森に現れた巨大キノコ

発光する巨大キノコと森で遭遇

 1989年5月26日から27日にかけての夜。ハロフスクの学校副校長ヴァディム・プルードニコフは、自家用車で帰宅の途についていた。アフォニカ村の近くを走っていた時、突然車が減速し、そのまま動かなくなってしまう。いくらエンジンをかけ直しても反応せず、暗闇の中で立ち往生を余儀なくされた。

 ようやくエンジンがかかり、再び走り出したのは数分後のこと。安心したのも束の間、100メートルほど進んだ先で、森の中に奇妙な光景が広がっていた。

茎のある巨大なキノコ

 それは、直径およそ5メートルの巨大な物体。まるで茎のついたキノコをそのまま拡大したような姿で、全体がぼんやりと発光していた。ヴァディムは後に「あの時、巨人が飛びかかってくるのではないかと思った」と語っている。恐怖心と同時に、ただの無機質な物体ではない、何らかの生命感を伴った存在のようにも思えたという。

残された痕跡

 後日、記者が現場を調べに入ったところ、茂みには直径4メートルほどの円形の窪みが残されていた。さらにその近く、30メートルほど離れた雑木林の中にも同じような痕跡が見つかる。まるであの夜、森に複数の「キノコ」が降り立っていたかのようだった。

#1 空飛ぶ透明棺桶
#2 森に現れた巨大キノコ
#3 湖に立つ謎の棒状物体
#4 割れた球体と赤い服の女
#5 球体に浮かんだ女性の顔
#6 シベリア石化事件